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ドスを絵筆に持ち替えて日本一の富士山に捨身で挑む異色の画家

男の死に際

2011 / 02 / 04  00:00

大恩人

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今日、東京から奈良のアトリエに無事、帰還。

 

この写真は、今回、抗がん剤治療を終え

東京の病院を退院したときの様子や。

 

今のところ、月に一回、アトリエから東京の病院に

通院するのやが、かなり体力が落ちてるもんで

1人で新幹線に乗り込むには、さすがのワシでも

不安がつきまとう。

 

そんな時…いや、東京とアトリエを往復するたびに

滋賀県でとある会社を経営する河内氏が、

ワシの手となり、足となり…と、何から何まで

ワシの世話をしてくれてるんやが…。

 

今のワシにとっては、命と引き換えにしてもええと

思えるほどの大恩人というわけや。

 

けど、ワシの息子ほどの河内氏やから、ついつい

キツい言葉をいうてしまう事もある。

そんな時でも、嫌な顔一つせず、滋賀から東京まで

ワシを迎えにきてくれる。

 

薬が効いて、すこぶる体調が悪いときもあるのやが、

そんなこんなもひっくるめて面倒をみてくれる

この河内氏は、家族以上に闘病中のワシを知る人物や。

面と向かっては、なかなか言えんのやが・・・

河内氏に出会えたことで大きな宝を得た気分や。

「感謝」この言葉をなんぼ積み上げても

まだ足らんかもしれん。

キツいと言われる抗がん剤治療。

なんぼでも、耐えてみせるで!

これが、今のワシにできる唯一の恩返しやからな。

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