長女の部屋
山本集生誕82年!
山本集が生きていれば本日で82歳。
亡くなった日、命日よりもこの誕生日の方がずっと似合っている気がします。
この世に生を受けたのが真夏なら、この世とおさらばしたのが真冬とは・・・
どこを見ても極端な人生だったようです(笑)
今日は、遺作の中から真夏の作品をひとつご紹介します。
不動明王、お地蔵さん、田舎の風景そして赤富士・・・
山本が遺した作品を聞けばこう答えてくださる方がほとんどだと思います。
でも、これは長女である私から見て1番山本自身を描いているような気がしています。
できれば手放したくないなぁ・・・。
「ひまわり」です。
写真で見るとわかりませんが、結構大きな作品で広いアトリエの中でも
かなりの存在感を示しているんですよ。
そうそう、この「ひまわり」の中にある「あつむ」のサイン。
どこにあるかわかりますか?(笑)
*画像をクリックすると大きくなります
この辺りも、実に父らしい部分ではないでしょうか。ははは・・・
昔、アメリカのウォール・ストリートジャーナルに
「世界のゴッホには耳がないが、日本のゴッホには指がない」
なんて紹介されていましたっけね。
3月11日に思うこと。
ワシの好きなもん
すっかり生きにくい世の中になっていますが、みなさまいかがお過ごしですか。
この奈良県五條市もオミクロン株の猛威にさらされ戦々恐々としています。
ひとまずアトリエから感染者は出ておりませんが、明日は我が身と自重する今日この頃です。
そうそう、今日のお題ですね。
アトリエにある山本集の仏壇。
皆様から寄せられるお供えはもちろん、お手紙も必ず仏壇前に供えさせていただいてます。
また遺作がお客様のもとに届けられる前日は、山本集の魂が作品に込められるよう
一晩中仏壇の前に飾り置くようにしています。
そんな仏壇の前、私が折に触れて備えるのは山本が死ぬまで辞めることのなかったタバコ。
そして大好きなおやつ類(笑)
おはぎが好物であること、ガリガリ君が大好きだったことはみなさんもよくご存知だと
思いますが、その他に挙げるなら森永のキャラメルがあります。
東京からアトリエに戻ってきた山本の手には、タバコ、週刊誌、そしてこのキャラメルがありました。
なのでスーパーなどでふと目に止まったら「あぁキャラメルが食べたいと言うてるんやな」と
買い物カゴに入れています。
まぁ・・・私の思い過ごしかも知れませんが、ふと耳元で「これ食いたいのう」と父が囁く気がして
いらぬ買い物をしてしまうのが日常茶飯事。
そんな父の声が聞こえるのも、決まって食べ物にまつわるときだけですが・・・(笑)
「ワシの好きなもん」
本当にシンプルでわかりやすく、どこにでもあるもので助かっていますけどね。ふふふ